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タイトル考え中。MBTI、ソシオニクス、その他好きなことを自由に書いていきます。

心的機能の表と裏①(情報収集編)

私がMBTI®を知ったのは、インターネットに跋扈する「MBTI®もどき」からでした。簡単な質問に答えるだけで自分の性格がズバリわかる!と時々SNSで話題になるアレです。MBTI®は、一見とてもわかりやすいのです。だって最悪2択に4回答えれば4つのアルファベット=自分の性格がわかるんですから。

しかし書籍で学んでいくにつれて、そのような「MBTI®もどき」のために、MBTI®が誤解を受けているということがわかりました。つまり、MBTI®は、EとI、NとS、FとT、JとPという人間の8つの傾向から、単に16通りの組み合わせをつくって分類しただけのものではなかったのです。

 

詳しく正確な説明は入門書をあたっていただくとして、MBTI®をよりよく理解するうえで重要になるファクターがあります。それは、前回まで4回にわたって、2タイプの最高の相性について論じてきましたが、その際に何度も使用した外向○内向△というものです。文字通り、自分の外側に向けられるはたらきが外向○、自分の内側に向けられるはたらきが内向△です。具体的に言えば、人と話したり外の物事に目を向けたりするときに現れてくるはたらきが外向○、1人で考え事をしているときなどに現れてくるはたらきが内向△ということになるでしょう。

今回から2回にわたり、外向○、内向△というものがどのようにタイプと関連しているのかについて、あるはたらきは別のはたらきと表と裏の関係をなしていると考え、説明していきます。

はたらきの表と裏

外向と内向の区別のあるはたらきは、N、Sの情報収集に関するはたらき2つと、F、Tの判断に関するはたらき2つの計4つです。これら4つにそれぞれ外向と内向があるので、全部で8通りです。そしてNとS、FとTはそれぞれ表と裏の関係になっています。さらに外向と内向もそこに関係してきますから……結論として、以下の4つのペアが作れることになります。

 ①外向Nと内向S

 ②外向Sと内向N

 ③外向Fと内向T

 ④外向Tと内向F

つまり人はみな、①か②の情報収集ペア、③か④の判断ペアからそれぞれ1ペアずつがわりふられているということです。*1これらのペアの組み合わせによって、タイプは決まってきます。

今回は、この①と②の情報収集ペアについて見ていくことにします。

①外向Nと内向S――発想と蓄積

外の物事と接しているときに見えない法則性に気が付くのが、外向Nのはたらきです。こういうのが好きな人はああいうのも好きだろう、こういう場面ではああいうことが起こるだろう、あの事態はこの事態と似ている、というような考え方です。くだけた言い方をすれば「『あるある』を見つける力」になると思います。

その法則を裏打ちするのは、自分の知識や経験です。すでに知っていることを積み重ねるこのはたらきが、内向Sということになります。あの人はあれが好きだと言っていた、あの時はああだった、というように個別の事柄に目を向けていきます。外向Nが「『あるある』を見つける力」なら、内向Sは「『あるある』を確かめる力」になるでしょう。

この2つのはたらきは真逆を向いています。片方が強ければ強いほど、もう片方は弱まるような関係なのです。次から次へと新しいひらめきが舞い込んでくる場面(外向N)では、事実に即して検証すること(内向S)は難しくなります。逆に、事実を正確に把握しようとすれば(内向S)、他との類似性を見出すこと(外向N)は難しいものとなるでしょう。

外向N内向Sも、使いようによっては毒にも薬にもなります。外向Nは良くはたらけば信頼に足る一般法則を導き出しますが、悪くはたらけばそれは単なるレッテル貼りになりかねません。また、内向Sが良くはたらけば根拠として有用な知識や経験を積むことができますが、悪くはたらけば事実への妄信に繋がります。これらのはたらきの強さは、タイプによって決まっています。

外向N← ENFP/ENTP INFP/INTP ESFJ/ESTJ ISFJ/ISTJ →内向S

②外向Sと内向N――観察と想像

 

見たり聴いたり味わったりすることで、物事をありのままに把握しようとするのが外向Sです。この人は今こうしている、あれは今ああなっている、というような「今」に関するものの見方です。たとえば、相手の気持ちを探る場面で相手の表情をよく観察するのが、このはたらきになります。

そのはたらきを裏付けるのが、物事の見えない側面を想像する内向Nです。この人は以前こうだったのかもしれない、あれは今後ああなるかもしれない、というように「今」よりは「今」以外に焦点をあてる考え方です。相手の気持ちを探る場面では、表情の裏に隠された本音を見つけようとするでしょう。

①と同様、これら2つのはたらきは綱引きの関係にあります。音そのものを集中して聴かなければならない場面(外向S)では、その曲の背景に思いを馳せること(内向N)はできませんし、曲の成り立ちや演奏者のプライベートなどを想像しているとき(内向N)には、目の前で響いている音楽(外向S)は全然耳に入ってこないものです。

当然、どちらのはたらきにも良い面と悪い面があります。良く鍛えられた外向Sは、臨機応変に対応するための優れた観察力として機能しますが、未熟な場合には神経過敏に繋がりかねません。また、内向N様々な可能性を考慮するはたらきとして有用にもなりますが、悪くはたらけばそれは根拠に乏しい妄想になってしまいます。2つのはたらきの強さは以下のようになります。

外向S← ESFP/ESTP ISFP/ISTP ENFJ/ENTJ INFJ/INTJ →内向N

 

③と④のペアはこちらで説明しています。→

 

*1:選ばれなかった方のペアは、無意識に沈んでいるという説があります。

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