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好きなことについてひたすら語るブログです。

ソシオニクス入門①~MBTI相性論の正体~

MBTI ソシオニクス

f:id:swpc5hate:20161025162428j:plain日本MBTI協会の出版している書籍には「MBTIは相性をはかるツールではない」と明記されている、にも関わらず、こんなに相性論が普及しているのは何故なのだろうとしばらく疑問に思っていました。ファンによる独自研究と考えるにはあまりに体系的であり、素人の犯行ではないだろうと思っていました。

しかしつい先日、謎が解けました。MBTIの派生理論でソシオニクスという理論があり、それが相性に関わるダイナミクスを扱っているようです。つまり…私がしばらくハマっていた理論は厳密にはMBTIではなくソシオニクスだったらしい!

 

ソシオニクスって何?

ではソシオニクスとはどんなものなのでしょうか?

ソシオニクスは、70年代から80年代、リトアニアの心理学者、社会学者であるAušra Augustinavičiūtė(1927-2005)によって発明された性格理論で、精神の構造と人間関係の構造を独自のモデルを用いて説明しています。理論的には、ユングタイプ論と、ポーランド精神科医Antoni Kępiński(1918-1972)による「情報代謝information metabolism」という理論の2つを混ぜたものになっています。

上からもわかる通り、ソシオニクスは東欧?のほうの理論だそうで、英語サイトはいくつかあるものの、日本語サイトは探した限りでは全くありませんでした。

ということで、今回からはソシオニクスの紹介をしていきたいと思います。(先生と生徒の関係の続きを待っていた人はごめんなさい。行き詰りました。)

8つの心理機能をおさらい

使用する理論は、先に述べたとおり、MBTIでもおなじみユングの8つの心理機能です。

N(直観)、S(感覚)、F(感情)、T(思考)の4つにそれぞれ内向と外向の区別があるので、4×2=8機能です。各機能の説明は、以前記事にしていますので、そちらを参考にしてなんとなくニュアンスを掴んでください。

↑こちらが、N(内向/外向)とS(内向/外向)の記事で、

↑こちらがF(内向/外向)とT(内向/外向)の記事です。

無意識も含めて構造化する

MBTIでは、第一機能(主機能)・第二機能(補助機能)・第三機能・第四機能(劣等機能)の4つからなる精神構造のモデルが使われています。例えば、

 ENTP: 外向N→内向T→外向F→内向S

このような順番で発達していくとされています。

しかし、ユングの心理機能は8つ。この構造からは残りの4機能(ENTPなら、内向N・外向T・内向F・外向S)があぶれてしまいますが、それらの行方についてはあまり語られません。どうやら「無意識に沈んでいる」らしいのですが。

一方、ソシオニクスでは無意識に沈んだ4機能も構造の内へ取り込みます。つまり、意識も無意識も含む全8機能に役割が付与されています。このソシオニクスの精神の構造を、モデルAと言います。モデルAの説明は長くなるので次回以降に回しますが、無意識に沈んでいる4機能も、MBTIとは若干異なっており、そこもポイントです。

 

タイプ間の相性をはかれる

MBTIの相性論に関してはこのブログでもうっすら触れたことがありましたが、冒頭にも記したとおり、これはソシオニクス独自の理論でした。今まで信用できるソースが確認できなかったことから相性論を体系的に紹介することを避けてきたので、やっと紹介できると思うと嬉しい…。

残念ながら、この相性論には一つだけ都合が悪いことがあります。筆者が某個人サイトで見つけて感銘を受けた相性論と、今回発見したソシオニクスのオリジナルの相性論では多少ズレがあるのです。筆者は前者を前提に色々思索してきたので、困惑を禁じえません。

ただ、単に認めたくないだけかもしれませんが、オリジナルの相性論は何だか直観に反する感じを受けますし、かつ理論的にも違和感があるように思っています。例えば、オリジナルではINFJとESTPのような真逆の2タイプが最高の相性とされているのです。ウ~ン…果たしてそうだろうか。

相性論についてはいくつも記事を書いてきてしまったわけなので、今後もっと細かく調べて、しっかり説明しなければいけませんね。

MBTIとはタイプの表記が異なる

MBTIのタイプは、第一機能か第二機能のうち外向される機能がF/TならJ(判断型)、N/SならP(知覚型)でした。しかし、ソシオニクスのタイプは第一機能がF/Tならj、N/Sならpになります。

 INTJ: 内向N→外向T→内向F→外向S

このINTJ、第一機能がNなので、ソシオニクス的にはINTpとなります。ちなみに、E型は第一機能に外向機能が来るため表記が変わりません。

さらに、ソシオニクスには正式名称があります。その表記は、第一機能+第二機能+外向/内向という形式をとります。また、正式名称ではこれまでとは違ったアルファベットを用いており、

MBTI   ソシオニクス
F(Feeling、感情) E(Ethical、倫理的な)
T(Thinking、思考) L(Logical、論理的な) 
N(iNtuition、直観) I(Intuitive、直観的な)
S(Sensor、知覚) S(Sensory、知覚的な)
E(Extravert、外向) E(Extravert、外向)
I(Introvert、内向) I(Introvert、内向)

大体こんな感じ。例えば、ESTP(ESTp)は(外向)S+(内向)Tの外向型なのでSensory Logical Extravert、略してSLE、ESTJ(ESTj)は(外向)T+(内向)Sの外向型なのでLogical Sensory Extravert、略してLSEと表すことができます。

これらのような独自の表記には利点もたくさんあるのですが、MBTI表記に慣れ親しんだ筆者にはわかりづらくてかなわない…。ということで、今後もしばらくはMBTI表記で統一します!!

 

今回はMBTIと比較しながらソシオニクスを紹介しました。次回はさっそくモデルAの解説を行う予定です。

参考サイト

Socionics

Socionics - Wikipedia