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ソシオニクス第3機能、素顔を喰らう仮面

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MBTIファンの方々とやりとりしていてわかったことですが、主機能(主導機能、第一機能)を確定できない方が思いのほか多いような気がします。主機能は、自分が一番得意としている機能ですから、私は当初、間違いようがないだろうと思っていました。

しかし、ソシオニクスのモデルAを学び、納得しました。これには、3番目の機能であるrole functionが関係しています。これまではこの機能を「努力する機能」と訳してきましたが、なんかダサいなと思っていたので、今回、仮面の機能という新たな呼び名をつけてあげることにしました。今回はこの仮面の機能を紹介します。

 

仮面の機能とは?

努力する機能改め仮面の機能は、モデルAにおける3番目の機能です。

モデルA()
意識 自我 ①主導する機能 ②創造する機能
超自我 ④脆弱な機能 ③仮面の機能
無意識 超イド ⑥導入する機能 ⑤盲点の機能
イド ⑦制御された機能 ⑧禁じられた機能

roleという名と超自我ブロックに位置することからわかるように、この機能は規範としての役割を担います。要は「~ねばならない」と強く意識している機能であり、社会適合のために使用を強いられる機能です。

しかし、この機能は経験とセオリーでしか学習ができない段階の機能です。そのため場面に応じて柔軟に使いこなすことはできません。そして一般論程度の理解しかありません。にも関わらず、「〜ねばならない」と強く感じているため、ストレスを感じやすく、批判にビクビクしてしまうのです。 

つまり、人はこの仮面の機能に神経質になってしまうということなのです。私は実際に、マナーやルールにとても神経質なところがありました。既存のマナーやルールを守るというのは内向S的な考え方だと思っているのですが、まさに私の仮面の機能が内向Sにあたります。たとえば、小学生の頃から母が持っていたマナーの本を読みふけり、結婚式のスピーチのやり方から北京ダックの食べ方まで一通り勉強しました。ちなみに結婚式でスピーチをする予定も、北京ダックを食べる予定も未だにありません。とにかく決まりを丸暗記すること、これが私のやらねばいけない任務であると感じ、さらにはこの任務を遂行できなければ社会から疎外されると感じていたのです。

仮面と素顔

こうして社会の中でうまくやっていくために仮面の機能を使い続けるとき、自分も他人もある錯覚に陥るかもしれません。それは、仮面の機能こそが主機能であるという錯覚です。MBTIやその派生理論であるソシオニクスは類型論ですから、SとNの間のタイプというのはありません。しかし仮にFかTか、あるいはSかNかで悩み、どちらも主機能であるように感じるとすれば、もしかしたら片方はこの仮面の機能であるかもしれません。

具体的な例を挙げるとすれば、ESFJ(主機能:外向F)は、外向T(仮面の機能)のために、出世意識の強いESTJのようにも見えることがあるかもしれません。逆にESTJ(主機能:外向T)もまた、外向F(仮面の機能)ゆえに、人当たりが良いESFJのようにも見えることがあるでしょう。

私がこの機能を仮面の機能と名付けた理由についてなんとなく理解していただけたでしょうか。対人の際に主機能を守る形で発揮されるという特徴が、まさに命名の理由になっています。このとき、主機能は素顔を指します。つまり、仮面をつけて自分の素顔を非難から守っているのです。先の例で言えば、ESFJはESTJの仮面を、ESTJはESFJの仮面をつけることで、素顔を守っているのでしょう。

しかしそうしているうちに、次第にこれが仮面なのか素顔なのかわからなくなっていくのです。素顔を守っているふりして、仮面はその背後で素顔をどんどん喰い尽くしていきます。

 

いつか仮面を外せたら

では、仮面に素顔を蝕まれないようにするためには、つまりは仮面と距離を置くためには、どうしたらいいのでしょうか。この問題は、盲点の機能(MBTIでは劣等機能、第四機能)を学ぶことによって解決されます。なぜなら、この盲点の機能が仮面の機能の代わりになるからなのです。

モデルA(例:INFJ)
意識 自我 ①主導する機能
内向N
②創造する機能
外向F
超自我 ④脆弱な機能
外向T
③仮面の機能
内向S
無意識 超イド ⑥導入する機能
内向T
⑤盲点の機能
外向S
イド ⑦制御された機能
外向N
⑧禁じられた機能
内向F

表を見るとわかるように、仮面の機能と盲点の機能は意識と無意識を分かつ線で対称になっています。これらは内向と外向の違いはあれど、似た心理機能です。そのため、代用することが可能になります。

先に決まりを守ることを内向S的であると述べました。既存の制度、資質、財産、知識などを尊重してそれを自分の基盤にするのが内向Sなのです。自分の陣地に資源を蓄えておくイメージです。現に内向Sを規範と感じていた私は、自分が十分な蓄えをもたないことをーー例えばスカスカの本棚を、そしてカラカラの財布を、恥じてばかりいました。

一方で、資源を集めに行くという発想は希薄だったと思います。資源を蓄えるのが内向Sなら、資源を取りに行くのは外向Sです。本棚を埋めなければいけないという内向S的な焦りばかりで、本は読むときに買えばいい(今読まないなら買う必要はない)という外向S的な視点を欠いていました。

その都度資源を取りに行ければ(外向Sへの気付き)、蓄えがなくても大丈夫(内向Sからの解放)。これが仮面の機能から盲点の機能への反転です。この盲点の機能を学ぶことが自己実現の最終目標であるとするならば、私たちは生涯をかけて、何度も何度もこの反転に挑むのかもしれません。いつかは仮面を外して素顔で生きられるようになるということを夢見ながら。